難しいタイトルですみません。ワクチンのことのご案内です。
VPDは、『Vaccine Preventable Disease』の英語表記の略語で、ワクチンで防ぐことができる病気や感染症の総称です。ワクチンの接種によってすべてのVPDを完全に感染を防ぐことは難しいですが、 麻しん・風しん・ポリオのワクチンでは、接種により98~99%の方で感染を防ぐことができると考えられています。一人ひとりがワクチンを接種することで、自分の身を守るほか、「集団免疫」により、ワクチンを接種していない人や接種できない人も守ることも可能です。
Life course immunizationとは、『(世界標準の)生涯を通じた予防接種 』のことで、小児だけではなく、思春期・青年期、子育て世代から高齢者まで、生涯を通じてワクチンの接種で感染症を予防していくというものです。 ワクチンは、乳幼児期に接種して終わりではなく、生涯にわたって免疫を支えてくれる位置付けになりつつあるという考え方です。
当クリニックは小児科ですが、その療育者として保護者の世代やおじいちゃん・おばあちゃんの世代の方も訪れて頂いております。各世代で必要で多くの方は未接種と思われるワクチン(定期接種になる前の世代への麻疹/風疹・水痘やB型肝炎・おたふくかぜなど)や最近成人に導入されたワクチン(帯状疱疹予防やRSウイルス予防など)のご紹介も時にしています。クリニックによった際に、ご相談ください。(すべての世代のワクチンを、当クリニックで扱っているわけではなりませんので、ご承知おきください。)
各年代で必要なワクチンに関しては、日本プライマリケア学会 こどもとおとなのワクチンサイト(👈をクリック)に、詳細がありますので、ご参照ください。