年末まで流行していたインフルエンザは、年始から徐々に落ち着きを見せてきています。一方で、感染性胃腸炎が増えてきています。感染性胃腸炎では、嘔吐や軟便・下痢、腹痛、発熱などを生じます。
感染性胃腸炎の原因は様々ですが、ロタウイルスワクチンが2020年10月から定期接種(2020年8月以降出生のお子さんは、定期接種対象者)として開始されて以降ロタウイルスによる胃腸炎は減少し、ノロウイルス・アデノウイルス・サポウイルスなどが中心になっています。原因の特定は感染症診療では重要ですが、保険診療では迅速に原因診断を全ての年齢で行うことは出来ず、原因が判明しても治療や対応方法に大きな違いはありませんので、以下の注意点に留意して対応していきましょう。
いずれの原因でも、嘔吐・下痢の発症時には、脱水にならない対応が最も重要です。少量をこまめに摂取することで、嘔吐を予防し水分摂取が可能です。少量の嘔吐・下痢であれば、ご本人の好む飲み物で対応できます。
ある程度の量を嘔吐・下痢した際には、単に水分を補充するだけでなく、電解質(ナトリウムなど)と糖分の補充も同時に行っていくことが大切です。
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多くの感染性胃腸炎は数日で軽快しますが、嘔吐・下痢が続いて、感染性胃腸炎が心配な場合には、クリニックまでご相談ください。時に重症な疾患が嘔吐をきっかけに判明する場合もありますので、まずは気楽にご相談ください。