子どもの病気の症状と対処方法のお話

🟢 夏に多くみられる、子どもに多いウイルス性の感染症です。
🟢主に コクサッキーウイルスA群2、3、4、5、6、10型などの血清型)、コクサッキーウイルスB群エンテロウイルス(68~71型)というウイルスが原因となります。
🟢 突然の高熱(39℃前後)と、口の奥(のど)にできる小さな水ぶくれ(口内炎)が特徴です。
🟢 のどの痛みが強く、飲食がつらくなることがあります。
🟢 発熱は1~4日程度で治まり、ほとんどの場合、1週間以内に自然に回復します。

🟢 飛沫感染(咳やくしゃみ)、接触感染(手指やおもちゃなどを介した感染)、便に含まれるウイルスによる感染が主な経路です。
🟢 急性期にもっともウイルスが排泄され感染力が強いですが、エンテロウイルス感染としての性格上、回復後にも2~4週間の長期にわたり便からウイルスが検出されることがあります。感染予防には、トイレ後の手洗いが大切です。

🟢 ヘルパンギーナに特効薬はありませんが、比較的軽い病気です。
🟢 次のポイントに注意して、つらい症状を和らげるケアをしましょう。
🔵 口の中の痛みをケア
🔵 口の中が痛くて食事が難しい場合は、酸っぱいものや熱いものは避けて、❶ お粥や柔らかいご飯・うどん・そうめん・柔らかいパン(パンがゆ)など、柔らかく、刺激の少ない食品、❷冷たいヨーグルト・ゼリー・プリン・アイスクリームなど、 冷たくて口上りが良く飲みやすいものを与えましょう。
🔵 発熱や痛みの対処
アセトアミノフェン(解熱鎮痛剤)で熱や痛みを和らげます。
🔵 手洗いを徹底
感染予防の基本です。特にトイレの後や食事の前にしっかり手を洗いましょう

🟢 一般的なかぜ症候群と考え方に変わりはありませんが、熱が下がり、のどの痛みが軽くなり、しっかり食事・水分がとれるようになれば登園・登校できます。

🔴 無菌性髄膜炎の合併時や心筋炎の合併例では入院治療が必要となります。心筋炎には時に重篤になる方が居ますので、発熱が続く・元気がなくなったなどあれば、相談してください。

国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト ヘルパンギーナ

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