子どもの病気の症状と対処方法のお話

🟢主にウイルスによる感染症で、のどの痛み、鼻水、せき、発熱などの症状を引き起こします。原因ウイルスの種類によって、発熱が中心だったり、鼻汁が中心だったりと、若干症状が異なります。
🟢通常、特別な治療をしなくても、数日から1週間程度で自然に回復します。

  (RSウイルス電子顕微鏡)

🟢 繰り返しかかるもの  RSウイルス 、パラインフルエンザウイルス  、インフルエンザウイルス 、(新型)コロナウイルス 、ヒトメタニューモウイルス
🟢 同じウイルスでも種類が多いので、複数回罹るのも ライノウイルス (>100)、アデノウイルス (>50)、エコーウイルス 、コクサッキーウイルスA群 、コクサッキーウイルスB群
🟢 乳幼児の急性気道感染症の10%前後がアデノウイルス感染症と言われており、アデノウイルスは小児で重要な病原体ウイルスの一つです。

🟢 かぜ症候群に、抗生剤は効きません。(薬剤耐性を予防する観点から、抗菌薬適正使用が望まれます。)
🟢 インフルエンザ・新型コロナを除き、ウイルスを直接排除する薬はありません。
🟢 症状を和らげる対症療法が中心になります。
🔵 水分補給をしっかり
経口補水液や麦茶などをこまめに飲ませましょう。発熱時や汗をかいたときは特に意識して補給しましょう。
🔵 栄養のある食事をとる
無理に食べさせる必要はありません。食べられるものを少しずつ与えましょう。消化のよいおかゆ、うどん、スープなどが適しています。
🔵 十分な休養をとる
体を温かくして、しっかり睡眠をとることが大切です。 無理に園や学校に行かせず、しっかり回復するまで、自宅で静かに過ごしましょう。
🔵 鼻汁が多ければ、適宜鼻吸引をしてあげましょう
鼻汁が多ければ、適宜鼻を吸引して、鼻通りを良くしてあげましょう。お子さんが小さいと、鼻閉だけでも呼吸を苦しく感じますが、お子さんが自分で鼻をかむことは難しいですので。

  1. 🔴 38.5度以上の熱が3日以上続く
  2. 🔴 呼吸が苦しそう(ひどい咳・ゼーゼー・息が速い・顔色が悪い)
  3. 🔴 水分がとれない(飲めない・尿が少ない・唇が乾燥している)
  4. 🔴 ぐったりしている(反応が鈍い・機嫌が悪い・ずっと眠い)
  5. 🔴 保護者が“なんとなく変”と感じたとき
    子どもの呼吸状態のみかたに関して、動画があります。参考にしてみましょう。(※ 医療従事者でも、的確に短時間に呼吸の様子を観察するには、トレーニングを要しますのであくまで参考程度に。)

院長 より
急性上気道炎は、ほとんどのお子さんが一度は経験する病気です。だからこそ、私たちは「ただの風邪」と軽く見ず、お子さんの体調や生活に寄り添った診療を大切にしています。「夜になると咳がひどくなる」「熱が下がったと思ったらまた上がった」など、保護者の方が不安になる場面は多いと思います。そんな時こそ、私たちにご相談ください。お子さんの症状をしっかり見極め、安心して過ごせるようサポートいたします。
お子さんの体調が気になる時は、どうぞお気軽にお越しください。

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