🟢 水痘・帯状疱疹ウイルス (すいとう・たいじょうほうしんウイルス) による感染症で、発熱とともに体や顔、頭皮などに、強いかゆみを伴う赤い発疹(小さな水ぶくれ)が出る病気です。
🟢 ほとんどの子が軽症で済みますが、まれに重症化することもあります。
🟢 熱は数日で下がることが多く、水疱はやがて乾いて黒いかさぶたになり、およそ1~2週間くらいできれいになってゆきます。
🟢 潜伏期間は10~21日間です。
🟢 感染力がとても強く、空気感染、飛沫感染や接触感染でうつります。
🟢 抗ウイルス薬や発疹のかゆみを抑える薬で治療します。
🔵 掻かないように工夫する:
かき壊すと細菌感染をおこして痕が残ることがあるので、爪を短く切っておきましょう。赤ちゃんなら手袋をするのもよいでしょう。
🔵 清潔を保つ:
お風呂は入ってOKですが、こすらずに優しく洗いましょう。入浴後は清潔なタオルで軽く押さえるように拭いて、軟膏は入浴後に塗るとよいでしょう。
🔵 十分な水分と休養を:
発熱時は水分をこまめにとり、無理せず休みましょう。
🟢 「 全ての発疹が痂皮化するまで 」と定められています。
🟢 全ての発疹がかさぶたになったら、再度受診して、治癒を確認するのがよいでしょう。
🔴 高熱が5日以上続く。あるいは、一度解熱した後で再度高熱となる。
🔴 発疹がひどく腫れたり、膿が出ている。水疱が黄色や緑色になっている。痛む。
🔴 食事や水分をほとんど摂らず、反応が鈍い。意識がもうろうとしている。
🔴 嘔吐や強い頭痛がある。歩くとふらつく。手足が思うように動かせない。
🟢 帯状疱疹は、過去に水痘にかかった時に体の中に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経支配領域に沿って、典型的には体の左右どちらかに帯状に、時に痛みを伴う水疱が出現する病気です。
🟢 合併症の一つに皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、日常生活に支障をきたすこともあります。
🟢 帯状疱疹ワクチンによって、帯状疱疹やその合併症を予防できます。
※2025年度から、65歳の方などへの帯状疱疹ワクチンの予防接種が、予防接種法に基づく定期接種の対象になりました。
国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト 水痘