溶連菌に加え、手足口病・水痘が流行ってきています

新型コロナの感染症の流行後、子ども達に流行る疾患の季節性が大きく変わってきています。

RSウイルス感染症に関しては、主に冬季に流行していた病気ですが、今まさに流行中なのは先日のお知らせしたとおりです。

溶連菌感染症は、主に3歳以上のお子さんの咽頭扁桃腺炎の原因ですが、世界的にもさいたまでも流行があり、現在も続いています。発熱してのどが痛い、体幹などにかゆい発疹が出た(いわゆる猩紅熱)などの場合には、受診をお勧めしています。リウマチ熱予防のために、抗菌薬の内服が必要です。

水痘は、現在は1歳時・およそ1歳6か月の時期に定期のワクチンが接種可能で、ワクチン接種者では心配は少ないですが、未接種者では罹患のリスクがあります。麻疹と同様に空気感染ですので、同じ空間に居ただけでも感染の可能性があります。ワクチン未接種の方(定期接種未接種者はおよそ12歳より年長者 母子手帳などで接種歴をご確認ください)はこの機会に是非接種をお勧めしています。さいたま地域でも流行があり、当クリニックでも水痘の診断となった方がいました。

手足口病は、主に夏季に流行するウイルス性疾患ですが、手・足・口の中(+おしり)に特徴的な小水疱を伴う発疹がでます。全国各地域で流行が始まっているようですが、さいたま地域でも流行が始まっているようです。ヘルパンギーナと言ってのどだけに症状が出る似た疾患もありますが、同じようなウイルスが原因です。時に発熱や咽頭痛が辛くなることがあり食事が進まないなど起こりますので、ご注意ください。主に飛沫・接触感染による感染ですが、発疹が軽快しても便などに長期間ウイルスが排泄し続けることがありますので、おむつの管理にも注意しましょう。流水・石鹸による手洗いが有効です。タオルの共有は避けましょう。

院長

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